2015年9月30日水曜日

【俳句新空間No.2】北川美美の句 / 陽美保子


片蔭の突然切れているところ    北川美美
暑い盛りであれば、片蔭を選んで歩くことは自然の行為。今まで意識することもなく片蔭を歩いてきたが、片蔭が突然切れて、はっと目覚めたように道を見つめ直す。そして、これからどこを歩こうかと途方に暮れる。「突然切れているところ」で終わっているのが心憎い。