2016年8月26日金曜日

【俳句新空間No.3】平成二十六年甲午俳句帖 [黒岩徳将]/東影喜子



飲めそうな飲めなさそうな清水かな 黒岩徳将
なんともとぼけた魅力のある一句。山道を歩いていて、なんだか空気も水もおいしい所に来たような気がする。さてこのあたりの水なら大丈夫なのではないか、いやまだダメだろうか。冗談めかしているようで、不思議なリアリティーのある句である。作者と一緒に山を歩いているような気分になる。